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力強いながらも、上品な光を放つオールドヨーロピアンカット、オールドマインカットとは

上品な光を放つ、オールドマインカットやオールドヨーロピアンカットのダイアモンドたち。
このダイアモンド(カット)について少しお話したいと思います。
 
オールドマインカットが誕生したのはおよそ17世紀。それから20世紀初頭までこのカットが主流になりました。
 
ダイアモンドが持つ輝きを最大に引き出すために、カッターと呼ばれる方々が切磋琢磨し、生み出したカットであり、もう少し昔に登場したローズカットより、ブリリアントカットに近いカットです。
 
完璧ともいえる反射率を生み出したブリリアントカットはダイアモンドを白く見せます。
それに対してオールドマインカットは明暗のコントラストを活かし、内側からキラキラと光を放ちます。
 
オールドマインカットの最大の特徴はテーブル面が小さく、クラウンが高いこと。
ルース

そのため、ブリリアントカットより迫力のある姿になり、存在感があります。
まさに、オールドマインカットならではの魅力です。
 
また、特徴のひとつにアシンメトリーであり、キューレットがカットされている(オープンキューレット)ことがあります。
オープンキューレットの存在がはっきりとわかる場合は、テーブル面から見てもご覧になれます。
中心に黒い影が見えるのがオープンキューレットです。
ソリテールリング

 
オープンキューレットはアンティークならではで、ここにもオールドマインカットの魅力が溢れています。
オープンキューレットによって、中にはまるで花が咲いたように見えるダイアモンドもあります。
オープンキューレットの大きさによって、制作年代が少しわかるのも興味深いところです。
 
このオールドマインカットの少し後に登場したのがオールドヨーロピアンカットです。
特徴はほぼ同じなのですが、大きく違うところが1点あります。
シンメトリーであることです。
 
オールドマインカットは形が歪だったり、クッション型だったりします。
それに対してヨーロピアンカットは円形です。
 
また、オールドマインカットより、少しテーブル面が広く、クラウンが浅いカットになります。
カッターの技術があがり、ブリリアントカットに近づいた感があります。
 
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも、ブリリアントカットより動いたときの光の放ち方は力強く、華やかです。
しかし、ギラギラとした派手さはなく、アンティークならではの上品さを感じられます。
 
現代ではほぼ見かけなくなったオールドマインカット、オールドヨーロピアンカット。
アンティークならではのカットをぜひお楽しみください。
 
 
プロフィール写真

店主について

 服飾専門学校の時にアクセサリー制作に夢中になりました。
その後、彫金工房に通い、日本有数なジュエリーコンテストにも3回当選。
しかし、賞は取れない、周りの反応が薄い、ということから、
自分には才能がないことに気づき、ジュエリー制作を諦めました。

ジュエリー制作からは退きましたが……
身に着けることでパワーをくれるジュエリーへの憧れは消えることなく、
特にアンティークジュエリーを愛でるのが大好きでした。

今の技術では不可能な細かい装飾に見とれては、デザイナー、制作した職人、依頼した方へ尊敬のため息がこぼれました。
 
それから数年後、ジュエリーの仕事に携わりアンカットダイアモンド、ローズカットダイアモンドのジュエリーが近い存在になります。

ブリリアントカットにはない、落ち着いた輝きと上品な姿に惹かれ、ダイアモンドの魅力にあらためて気づきました。

そして、カット技術が未完成ながらも、強くでも柔らかな輝きを内側から放つ、オールドヨーロピアンカットダイアモンドを知ります。

現代ではこのカットがされることはほどんどなく、アンティークやヴィンテージならではであることに、さらに惹かれました。
 
このダイヤモンドを使ったジュエリーの魅力を多くの人に知ってもらいたい!
身に纏うことでエネルギーが湧いてくる、前向きになれるジュエリーを提案したい!

その思いから、オールドヨーロピアンカット、マインカットのダイアモンドリング専門店をオープンさせました。
 
 
正直、ジュエリーは生活の必需品ではありません。
しかし、身に纏う方の姿を明るく魅せ、内面のエネルギーにも働きかける力を持っていると感じています。
 
古代からジュエリーは存在しており、貴族たちはジュエリーを身に纏ってました。それは上記のような意味もあってのことです。

近代になり庶民にもジュエリーが広がると、多くの女性が憧れ、自分から最もよく見える指輪がどんどん普及していきました。
 
視覚から入る情報は絶大で、最もよく見えるということは、最もよく自分の感情や感覚に繋がっているということ。
 
このことから、ステキな指輪を日々の生活の中で身に纏うのは、大きな意味があると感じています。

RuneMomo antiqueが提案する指輪によって、たくさんの女性の未来が輝くこと、願ってます。

店舗名の由来

 
RuneMomoのRuneとMomoは架空の双子の名前です。
私は中世ヨーロッパで誕生したギメルリングが大好きで、ギメルリングの結婚指輪もお売りしてます。
そのギメルリングをお売りするときにつけた店名がRune and Momoです。
Rune and Momoの指輪を購入してくださった皆様は、とても笑顔溢れています。
夫婦となったふたりの絆を感じられる指輪で、ずっと眺めていられると、お声をいただきます。
 
指輪が持つ力は偉大です。
 
結婚指輪はもちろん、普段つける指輪でも変わらないと思います。
今回も用途は違えど指輪の専門店なので、RuneMomoの名前をそのまま受け継ぎ、アンティークやヴィンテージらしく、後ろにantiqueとつけました。
 

補足:ギメルリングについて
ギメルリング

ギメルリングは中世ヨーロッパで誕生した指輪で、ラテン語で双子を意味します。
当時から結婚指輪として広がっていきました。
 
2本の輪が重なり1つになる姿は、違うふたりが1つのところに落ち着く夫婦をよう。
また、この2本の輪は決して離れないことから「強い絆」も表しています。
ギメルリング

アンティークリングとも相性抜群です。
 
内側には手紙のように長い文章も刻め、想いを詰め込むことができます。
当時はドイツの思想家ルターもつけていた指輪です。